はじめに
仕事では意見を言えずに我慢してしまう。
家では、子どもに強く当たってしまう。
そんなダメダメな自分の「自己表現の仕方」に悩んでいた時に出会ったのが、『マンガでやさしくわかる アサーション』でした。
この本もマンガで描かれているので、とても読みやすく、
「自分の気持ちも、相手の気持ちも大事にしていいんだ」と気づかされました。
アサーションとは?
「アサーション」は、自分も相手も大切にする自己表現の方法です。
我慢して黙るのでもなく、相手を言い負かすのでもなく、
「自分の思いを素直に、相手を尊重しながら伝える」考え方です。
この本で印象に残った3つのこと
① 自分の気持ちも、相手の気持ちも大事にする
どちらかを犠牲にするのではなく、お互いを大切にする姿勢。
「自分の気持ちを伝えること=わがまま」ではないと知り、
少し心が軽くなりました。
② 他人は変えられない。過去も変えられない
「相手が自分と違う考えを持っているのは当然」。
この一文が、とても印象に残りました。
自分の考えを押し付けず、違いを受け止めることで関係がやわらかくなります。
③ 誰もが、自分の考えを表現してよい
「私はこう感じた」と伝えるのは、誰にでも与えられた権利。
ただし、相手を変える権利は私にない。
その線引きが、相手を心を守るうえで大切なのだと感じました。
具体的に役立った「伝え方のコツ」
●「I(アイ)メッセージ」
相手を責めずに、自分の気持ちを主語にして伝える方法。
例:「あなたはいつも遅い!」 → 「私は待っている間、不安な気持ちになる」
この言い方なら、相手も受け取りやすくなります。
●「DESK法」
具体的な状況(Describe)→気持ちを伝える(Express)→提案する(Specify)→結果をまとめる(Consequence)
というステップで話す方法です。
トラブルのときも、感情的にならずに冷静に話せるようになります。
読み終えて感じたこと
この本を読んでから、私は少しずつ、自分の気持ちを我慢せず素直に表現するように意識しています。
それは「自己主張」ではなく、「自己尊重」。
まだ完璧ではありませんが、
「自分を大切にすることが、相手を大切にすることにもつながる」
そう思えるようになりました。
おわりに
もしあなたが、
「言いたいのに言えない」
「伝えるとき、つい強くなってしまう」
と感じているなら、この本はきっと優しく背中を押してくれます。
マンガだから読みやすく、実践にもすぐ使える。
心をほぐしてくれる一冊です。
📘書籍情報
『マンガでやさしくわかる アサーション』
著:平木典子
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
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